はしご
ばあちゃんの家には2階があった。
2階全フロアはにいちゃんの部屋だった。
屋根裏というのかもしれない。
奥のほうに勉強机があり柄が曲がる電気スタンドが置いてあった。
2階に行くにははしごを上る。
階段でなく木製のはしごだったので
保育園時代には一人で上ることは禁止されていた。
にいちゃんに、時々連れて行ってもらいラジオを聞かせてもらった。
小学生になってからばあちゃんの家に遊びに行き、2階にも上った。
手を駆使してはしごを上る。
はしごから2階の床に移る瞬間は勇気がいる。
2階の床の板は柔らかく、ゴザが敷いてあり、バランスを崩しやすいし、滑りやすい。
今考えると命懸けだった。
チャート式参考書が置いてあった。